- 「魚の骨」の思い出
- 2008.09.18
今日も今日とてジイサンの思い出話じゃ。何せ「源氏物語」も
千年じゃからの。・・・・・・
ちいとも関係ないのう。まあええわい。
むか~しむかし、お江戸のど真ん中からちょと西に寄ったあたりに、「真ん中長屋」という西洋風長屋が
あったんじゃ。外側は鏡張りでの。内側は吹き抜けで、洒落た造りじゃった。その辺りの目印になっとったな。
で、その地下にはいろ~んな店がごちゃごちゃあっての。ち~っちゃい店が入り乱れて、洋服やら小間物
やらいろんなもの売っとった。
「一億」ちゅう「めし屋」もあったな。まるで学園祭の模擬店の集まりの様じゃった。いろんな連中が店出して、
好き勝手に音楽流しとるからウルサイのなんの。いつもウワ~ンみたいな超特厚「音の壁」があっての。もう、
そこにいるだけで気分高揚♪ 楽しい「かおす」じゃった♪
「・・・広場」と名づけられたその地下街の、「不良」系の店にダチと行った時の話じゃ。その頃そいつは長い
髪を骨のように細長くまとめてツンツン立たせる、「魚の骨」と呼ばれる髪型しとった。七色に染めたり、金髪
にしたり。背も高かったからずいぶん目立ったな。
電車降りたら、その日は駅がちょと混雑しとった。ワシとダチは電車の扉から一歩踏み出した辺りで、足止め
食ったんじゃ。
・・突然ダチが走り出したんじゃ。わーわー叫びながら。「ぎぐ」でもないのに一体このアホは何やっとんじゃ。。
と思った瞬間、すべて分かったんじゃ。
ダチは自慢の「魚の骨」を電車の扉に挟まれて、一緒に走ってたんじゃ~わっはっは♪ さすがに駅員が気付
いて、すぐ電車止めてくれたんで助かったがの。ま~あんな経験はなかなかできんの~ほっほっほ♪
× × × ×
日本中がおかしくなった「泡」の頃じゃったかの。地下街入り口がフタされて。学園祭のような楽しいごちゃごちゃ
ともお別れじゃ。それからしばらくして「真ん中長屋」もなくなった。今は「割れ目」ちゅう名前の洋服屋になっとる。。
「電車と一緒に走りましょ」事件からしばらくして、ダチは自慢の「魚の骨」をバッサリ切手しもうた。いや、切って
しもうた。乗合自動車(たくしい)の扉にも何度か挟まれたし、あきらめもついたんじゃろ。。
本日の教訓。鼻ピアス、へそピアスは夏場に開けるな!・・・意味不明じゃな。。今は医者が開けてくれるから
関係ないか。。
フライングV
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