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サタデーナイト・フィーバー(わたしはピンク・フロイドを好きなひとになりたかった)
2008.09.05
いつから泣いてなかったっけな。
井の頭公園へ抜ける緩い坂道を下りながら、わたしはぼんやり考えていた。
高橋伴明の『少女を襲う』が観たくて、でも上野の映画館が怖くて、そしてほんとに恐ろしい
目にあったなんていう、クソくらえの思い出以来だな、多分。
部屋で泣くには怒りが強すぎて、うまくいかないと思ったから外に出た。
うまくいく?こんな時どんな状態がうまくいくってことになるんだろ。
わたしの横を駆け足で追い抜いていったプールバッグを持った小学生の消毒液くさい匂い
の中で、ちょっとだけ真剣に考えた。ちょっとだけ。
汗なのか涙なのか、わたしのおでこはとてもひんやりしていたけど、眼鏡を置いてきたのは
正解だった。
シロツメクサの前で女の子が抱える本は、学校を退学した男の子がうだうだ言いながら
実家に帰って行く例のやつだ。
知らないなら教えてあげてもいいけど、ここにいてもジョン・レノンは来ないからね。
きみが国際指名手配されても見破る自信があるんだおれは、と言い切るひとがいた。
彼はわたしの上品な癖を2、3あげて説明してたけど、全然うれしくないですし。
知らないなら教えてあげてもいいけど、ジョディ・フォスターが『ハンニバル』出演を断ったのは、
描写が残虐だからという理由じゃないからね。
部屋に戻って目を閉じてみる。片隅ではともだちと同じ呼び名をつけた扇風機がぶんぶん
回っている。意地でも目なんかあけないぞと思っていたら、いつのまにか眠っていた。
ほんとだよ。目を覚ますと、扇風機のシルバーのヘッド部分に反射した光の模様が、天井で
暴れている。これこれ、この感じ。いつのまにか眠っていた。
ベッドの上で軽く伸びをしながらテレビをつけると、爆笑問題のふたりが逆さまに映った。
サンデージャポンを横目に、わたしは決めた。
携帯ならびにメールアドレス変更しますがなにか。
ゆんちゃん
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