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韓国現代史 切手でたどる60年
2008.08.26
切手や郵便物によって、歴史を読み解く郵便学者・内藤陽介さんの新刊「韓国現代史」が出版されました。
本書は、内藤さんが日韓経済専門紙「東洋経済日報」に約5年間200回にわたって連載したコラムをまとめたもので、単行本化に当たっては連載以後、大韓民国建国60周年に当たる今年までの記事を大幅に書き加え、1冊としています。
韓国はご存じの通り、隣国ながら、近くて遠い国。竹島・独島(ドクト)問題に象徴されるように、考え方の異なる部分がまだまだ多くあります。
しかし、今後、東アジアの経済的、また文化的な併走者として共生して行かねばならず、いっそうの相互理解が必要になってきています。その点、本書は絶好の参考書といえます。
本書の特色は、つねに切手という“モノ”で、歴史をたどっているため、頭でっかちな記述にならず、モノから具体的な歴史が浮上してくる点でしょう。切手は、さまざまな意図で発行されるといえ、これを読み解くとき、そこには“その国のその時代に特有だった意識の流れ”が浮上してきます。
また、著者の内藤さんによれば、韓国現代史は“日本統治時代”という過去の歴史のうえに成り立っていることを忘れてはないないといいます。事実、解放後しばらくは日本の切手やはがきが現実に韓国で使われていますし、旧朝鮮総督府の建物もその後の韓国中央政庁として使用されているという連続性があるのです。そうした歴史の連続性を切り捨てては、いつまで経っても、一方的な韓国の見方しかできません。
本書を手に取り、韓国現代史、すなわち私たちの隣国の同時代史を、改めて認識する良き機会にしてみてはいかがでしょう。
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