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切手が伝える地図の世界史-探検家と地図を作った人々
2008.07.25
切手で知ろうシリーズ第4弾!!。
地図の歴史は文字より古い!!無文字社会の地図から、古代、大航海時代を経て、衛星写真を使った現在の地図まで、探検家の足跡を追いかけながらたどる地図の歴史。400点以上の美しい切手と詳細な解説で地図学を学べる、かつてない本!
■西海隆夫著、■彩流社刊、■2008年7月発行、■A5判/並製・120ページ。オールカラー。
日本人が思い浮かべる世界地図は、日本が真ん中にあります。
それは当たり前のこと…と思いこんでいるから、外国、とくにヨーロッパに旅行して現地の世界地図を見ると、みんなびっくりしてしまいます。
日本は世界の東の端っこ、つまり極東にあるんだなあと実感するのはこんな瞬間です。
古代より、世界各地でさまざまな地図が作られてきました。それらは自分の関わる地域を中心にした限られたもので、外の世界が描かれていても想像によるものでした。しかし、大航海時代に至り、多くの探険によって、ヨーロッパ諸国の世界地図は、想像の地図から真の地図へとどんどん近づいていきます。
本書には、世界認識が拡大することによって、地図の世界がダイナミックに変容していく様が、次々と紙面に展開され、早回しした世界史を見ているかの気持ちになってきます。
古代ローマの帝国拡大が地理的知識をも拡大させたことや、十字軍の遠征が地図に大きな進化をもたらしたことなど、なるほどなあと納得することしきり。ついつい読みふけってしまいます。
また、13世紀、中国滞在で得た知識によって、マルコ・ポーロが記された「黄金の国ジパング」の逸話も、こうした世界認識の拡大のなかで、実感を持って受け止めることができてきます。私たちがバラバラな知識として知っていたことが、本書のなかでつながり、一筋の流れを持った歴史物語へと導かれていくのが、たまらなくワクワクさせられます。
最終章に至っては、衛星によって撮影されたデジタルマップの話が展開され、古代?現代への人間の世界認識の凄まじいばかりの変遷を、改めて思わずにはおられません。
そして、今さらながら、切手の世界が内包する知識の豊かさに驚かされるとともに、それを紡ぎ出した著者の博学に感心するばかりです。
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