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切手が伝えるモーツァルト その生涯と旅
2008.05.24
切手で知ろうシリーズ第3弾!!

モーツァルトの生涯と、その「旅」にスポットライトを当てつつ描く。才能を存分に発揮し、短命を予知したかのごとく人生を駆け抜けた天才作曲家へのオマージュ。

大沼幸雄著、彩流社刊、2008年5月発行、A5判/並製・120ページ。オールカラー。

切手が伝えるモーツァルト その生涯と旅 表紙
 クラシックでは、モーツァルトとベートーヴェンは、人気の点で双璧の存在。当然、音楽切手の世界でも、モーツァルトとベートーヴェンとは、もっとも切手発行数が多い超人気者なのである。

 本書の著者、大沼幸雄さんは日本の音楽切手テーマティク収集の第一人者。国内外の数々の切手展で多くの賞を獲得している。その作品をもとに執筆されたのが、本書「切手が伝える モーツァルトその生涯と旅」。圧倒的に豊富なモーツァルト切手や郵趣品を材料にしているため、図版を見るだけでモーツァルトの生涯と旅が理解できる、楽しい“ヴィジュアル本”となっている。

 そもそも大沼さんがクラシックに惹かれたのは中学校の頃。クラシック好きのお兄さんがかける電蓄(!)の響きに惹かれ、すっかり音楽鑑賞にはまった。それが音楽切手好きに横滑りし、いまや約50年という音楽切手収集歴のベテラン。

 現役時代は、商社マンとしてロンドンやニューヨークに駐在する傍ら、同地の音楽切手収集家の集まりに顔を出し、世界一流のコレクターたちの薫陶を受け、良き郵趣品の選定眼にも磨きをかけた。そのため、本書には最上級のモーツァルト関連郵趣品が集められ、そうした点でも見応えのある1冊となっている。

 ちなみに、「旅」をテーマにしたのは、モーツァルトがその生涯の3分の1を旅に費やしているからだという。図版を追うと、彼が旅したベニスやローマ、ロンドンなどの都市がページに浮かび上がり、その地で行われた演奏風景に熱狂する観客たちの姿が見えてくる。  モーツァルトを気軽に楽しめる、またとないビジュアル本である。
切手が伝えるモーツァルト その生涯と旅  抜粋

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