
切手ワンダーランド 大谷 博 著
切手が語り出す言葉にそっと耳を澄ますとき、
なんと豊かで、なんと興味深い物語が流れ出すことか
| 切手が語り出す豊かな物語を聞き逃すまいと、耳を傾け続けたひと、それが大谷博さんでした。切手はときに感情を込めた大きな声で、また、あるときは囁くような静かな声で語りかけます。そのひとつひとつの物語を、あたかもいつくしむかのように大谷さんは拾い集めました。 大谷さんの文章の書き方は、一種独特のものがありました。あるテーマが思い浮かぶと、みずから集めた膨大なコレクションのなかから、切手1枚1枚を選び出します。そして、選び出した瞬間、すでに1つの文章が、つまり切手が語り出した1編の物語が、できあがっていたのでした。 そうやって大谷さんは17年間にわたり、毎月1編ずつを本誌に書き継いできました。その208編を読み返すとき、信じられないほどの話題の幅広さに、誰しもが驚嘆することでしょう。 ここでは、それらのなかから、ほんの一部分を取り出し、ダイジェストでご紹介します。あふれる話題は、そのまま大谷さんの、こどものような旺盛で純粋な好奇心を映し出しています。 |
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