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竹久夢二「セノオ楽譜」編
2007.08.15
たおやかな情趣に満ちた、大正ロマンのメロディに乗せて
グラフィックデザイナー・竹久夢二の世界
愛しい人をひたすら待ちわびる、やるせない恋心…。
大正ロマンを象徴する美人画の名手・竹久夢二は、「宵待草」をはじめとする叙情的な 作品を生んだ詩人でもありました。 この「宵待草」を、哀愁に満ちたメロディとともに世に広めたのが「セノオ楽譜」です。
「セノオ楽譜」は、大正時代に楽譜出版業を営んだ妹尾幸陽が出版したもので、 クラシックの名曲から童謡、合唱、 浅草オペラのヒット曲まで、当時の流行歌を美しい装丁とともに楽しむことができる楽譜集でした。
価格は1部20~30銭。 その頃、資生堂パーラーのアイスクリームが20銭でしたから、 手頃な価格も大衆に喜ばれ、記録的な発行部数を伸ばしたと伝えられています。
当時、売れっ子デザイナーだった夢二も、初期の頃からその装丁を手がけていました。 楽譜が読めなかった夢二は、 歌詞からイメージをふくらませていたそうです。作品数は15年間に約270点。 ほかにもデザイナーはいましたが、夢二の楽譜が最も人気があったんだとか。
フレーム切手を彩る“夢二式美人画”は、すべて「セノオ楽譜」の表紙を飾った作品。 大正時代の人々が愛したメロディが、ロマンチックに響いてくるようです。
▲ホルダー表紙
大正14年に発行されたセノオ楽譜より、
「ジョスランの子守歌」の表紙をデザイン。
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