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Vol.9【ヒラヤーチー(平焼き)】
2010.02.26

2月の頒布品
ドイツ 2010年1月2日発行 社会福祉/果物 一般価格 1,500円
スロベニア 2009年11月27日発行 美食 連刷 一般価格 420円
ウルグアイ 2009年11月19日発行 普通切手/農作物 セルフ糊 一般価格 660円
ウルグアイ 2009年11月27日発行 普通切手/職業 セルフ糊 一般価格 150円
★トピカル頒布会では、一般価格の合計金額より5%割引してお届けしております。


ウルグアイの『農作物』切手を見てふっと子どもの頃を思い出した。
ウルグアイ発行 普通切手/農作物 セルフ糊
$25:アボカド、ブドウ、リンゴ、バナナ、オレンジ
$10:トマト、レモン

トマトはなぜ野菜なの? なぜ果物じゃないの?
大人はちゃんと答えてくれなかった。
いつの間にか、甘いのが果物で甘くないのが野菜なのだと納得した。
でも、アボカドに出会ってまたまた分からなくなってしまった。
アボカドは甘くないしワサビ醤油で食べるとおいしい。それなのに野菜ではなく果物だ。

野菜と果物の区別はむずかしい。
例えばイチゴ。イチゴを野菜だという人に会ったことはない。しかし、農林水産省の統計はイチゴを野菜として扱っている。

独立行政法人農林水産消費技術センターのHPによると、

『野菜と果物の分け方に統一した基準はありません。農林水産省では、「野菜」は一年生作物などの草本類、「果実」は永年生作物などの木本類をいい、このいずれに属するかで区分しています。
この区分ではいちごを野菜として扱っています(いちごはバラ科の多年生草本ですが、実際は一年生作物と同様に栽培されています)。また、農林水産省では一般に使用されている「果物」と概ね同じ意味で「果実」という用語を用いていますが、この中には栗やナッツ類も含めています。』

また、

『いちごは野菜として生産され、果物として消費されている実態があります。農林水産省は、農産物の生産に関することも所管しているので、いちごを野菜として区分していますが、いちごを生産者より消費者側の視点でとらえている農林水産省以外の統計や資料(例えば、家計調査、食品標準成分表、貿易統計など)では、野菜ではなく果物に区分されています。』

とある。

どうもすっきりしない。
さーて、子供に質問されたらどう答える?

ウルグアイ発行 普通切手/職業(八百屋) セルフ糊

そうだ、八百屋さんに聞けば大人も子供も納得する、ウイットに富んだ答えが返ってくるかもしれない。
果物屋さんに野菜はないけど、八百屋さんには野菜も果物もあるから。


ドイツ発行 社会福祉/果物

今回頒布のドイツ『社会福祉』切手のテーマは果物。
ブルーベリー、イチゴ、レモン、リンゴ、洗練されたデザインがとても美しい。
それなのに、ドイツでは果物と野菜の定義はどうなっているのか?
消費者の立場からイチゴを果物として採用したのか、はなからそんな区別はないのか……、
ちょっと気になってしまった。


さてさて、次に移りましょう。
これはなんとまぁー、
スロベニアの『美食』切手……ですか、『美食』というにはあまりに質素すぎるような……。
ドイツの『社会福祉』切手とは対照的に、まったくデザイン性も感じられないし……。

スロベニアは、もしかして…あまり創造性の無い国?

NO!!!!!

≫≫≫ スロベニア豆知識 ≫≫≫
スロベニアは、西はイタリア、南と東はクロアチア、北東はハンガリー、北はオーストリア、そして南西がアドリア海に面している。
国土の広さは四国ほど。人口は約200万人。
街には落書きひとつなく、ヨーロッパで最も安全な国のうちの1つといわれている。
スロベニア人は自国を、「近隣諸国の影響にさらされた数世紀を経て発展し、その影響が上手く混じり合った結果、ヨーロッパで最も明るく強く、オープンで、芸術的な独特の社会を創り上げた」と自負しているという。


ムムム、そうでしたか。大変失礼しました。
となると、優れた芸術性をもっていながら、デザインで勝負せず、あえて見た目が地味な料理を切手の図案にしてしまうところに、スロベニアのすごさ、食文化に対する深い自信を感じてしまう。

そして、この『美食』切手は一体全体なんなのかとても気になる。

さっそくネット検索開始!
すると、たちまちすばらしいサイトに巡りあっちゃいました♪

それがコチラ『スロベニアの食※外部リンクでPDFファイルが開きます。 

先ずはご覧下さい。一見の価値ありです。

人々の心を開くには、まずはその腹を満たすことから。これは、古いスロベニアのことわざです。この古くから伝わる民衆の知恵は真実味に溢れています。この教えに従って、スロベニアをより深く知っていただくために、現代のスロベニア料理をご紹介したいと思います。

www.slovenia.info とあるから、このサイトはスロベニア観光局HPの一部なのだろうか……。

よく分からないけど、とにかく見とれてしまうほど素敵だ。
それに、郷土料理を24の地域に分けて画像&説明を掲載してあるから、スロベニアの食について満喫することができる。

しかし、ど~しても見て欲しい理由は、それだけではありません。
なんと、そこに今回発行された切手図案とまったく同じ画像がっっっ!(P15)

スロベニア発行 美食 連刷


切手の写真と出所が同じってこと???
問い合せ先が分からないので、切手とその画像を並べて掲載できないのがちょっと残念。

このサイトによると、今回発行された切手は、スロベニアの北西に位置する、ズゴルニャ・サヴィンスカ・ドリナ地方の食を題材にしたことが分かる。(名称&説明は下記の通り)
レシピやどのように食されているのかも知りたいところだが、それについては記載がなく、ネット検索でも見当たらなかった。

  ▲左側の切手・左 左側切手の右▲  
フンシュトルツ(FUNŠTRC)または
クナポウスコ・ソンツェ(KNAPOVSKO SONCE)
グレナディルマルシュ(GRENADIRMARŠ)
小麦粉、卵、牛乳、またはシンプルに小麦粉と牛乳あるいは水を使った料理で、かつての鉱山労働者の代表的な食事。 茹でたジャガイモとパスタを炒めて味付けした料理。旧オーストリア・ハンガリー帝国からの影響を受け、卵を加える地域もある。
▲右側切手
ザサウイェ産レバーソーセージ
(ZASAVSKA JETRNICA)
ザサウイェで豚の屠畜の時期に作られる、レバーが詰められた代表的なセミドライソーセージ。暖めても冷たいままでも楽しめる。


グレナディルマルシュもザサウイェ産レバーソーセージフンシュトルツもいいが、フンシュトルツ(またはクナポウスコ・ソンツェ)には惹かれるものがある。
特に、「~またはシンプルに小麦粉と牛乳あるいは水を使った料理」という点に。

昔むかし、
学園祭の準備をやっと終えた真夜中近く、寒さに震えながらお腹を空かせてたどり着いた友人のボロアパートには、未開封の小麦粉しかなかった。

ガーン!

しかし、心配するな、なんとかなる。
情熱をもった若者はビンボーを娯楽に、貧しい食事をレストランの味に変える不思議な力を持っているのです。

「おっ、小麦粉が一袋もある。ヒラヤーチー(平焼き)がたんまり食えるぞ。有り難い、ありがたい」

友人は嬉しそうに、具のないヒラヤーチーを何枚も何枚も焼いてくれました。
小麦粉と水に少しの塩を加えて混ぜ、油を引いたフライパンで平たく焼いて醤油をつけて食べる。
ただそれだけなのに、それのなんと美味いこと!
体が暖まり、笑いが弾け、おしゃべりに花が咲き、
いつしか夜は明けて、そのまま学園祭へと突入したのでありました。

懐かし~ぃ 
あんな時代もあったっけねぇ~(〃^^)o彡ははははっ---

すっかり忘れていた青春のひとコマを思い出させてくれてありがとう! フンシュトルツ!

「ホンモノは見た目じゃない、心に響くものだヨ」と教えてくれてありがとう! スロベニアの人たち!

あの頃の友は、今どこで何をしているんだろう。
よーし、今夜はヒラヤーチーだ!
たくさん焼いて朝まで“思い出”と語り合うぞ! 
体力があれば…だけど。そんでもって、とっくの昔に不思議な力は神様に取り上げられてしまったので、具は入れさせてもらいます。


simple recipe
【ヒラヤーチー(平焼き)】

■薄力粉 2カップ  ■ニラ 1束  ■ツナ缶 小1  ■卵 1個
■塩・こしょう 少々  ■水 2カップ  ■油 適量

ニラは1~2cmの長さに切り、 ツナ缶は油を切ってほぐしておく。
ボウルに薄力粉、卵、塩・こしょう、水を加えて混ぜ、さらにツナ缶、ニラを加えて混ぜ合わせる。
熱したフライパンに油をひき②を流し入れて薄く広げ、弱めの中火で両面をキツネ色にこんがり焼く。
  
画像提供:
フリー素材屋Hoshino 

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