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ポストオフィスマニア
2007.01.25

ポストオフィスマニア
今すぐ欲しくなる雑貨がめいっぱい紹介されて、カラフルで絵本の様な旅の案内書です。


 郵便が大好き!」という声が漏れ□聞こえてきそうな、はち切れんばかりの想いを込めたこの本は 、 色にも絵にもこだわった写真が多く、今すぐ欲しくなる雑貨がめいっぱい紹介されて、カラフルで絵本の様な旅の案内書です。 『ポストオフィスマニアはツアーに出ました。』一冒頭の一文で、旅は出発です。

この本を読んで思ったのは、ポストオフィスマニアは頭で考えるより、本能で動いているに違いないということ。 街を歩いて美味しそうなケーキ屋さんや素敵な雑貨屋さんを探し出すように、とても敏感で行動的で、どんな細かい発見も見逃さない!ということ。
 どれだけアンテナを張り巡らした旅なのだろう、そしてこれだけ緻密な取材をするのにどれだけ時間と労力がいったのだろうと想像しますが、 それでも嬉々とした雰囲気が伝わるのは、やはりマニアだからなのでしょう。本能のまま好きなことに向かう一直線にスパートする姿は、 どんな趣味も性別も年齢も関係ないのですね。
↑表紙は、フィンランド郵政オリジナルの手紙入りボトル。ポストにだって投函することができるのです!
ツアー先のヨーロッパ7力国(フィンランド、スウェーデン、イギリス、フランス、スイス、リヒテンシュタイン、 オランダ)の郵便局は、国ごとにそれぞれカラー(個性)の違いが特徴的というのが本の中でよく分かります。
フィンランドでは局内にショップがあり、お菓子やオリジナルの雑貨を手紙に同封するといった行為が人々の間で当たり前だったり、 イギリスの郵便局キャラクターは名前さえ付けてもらえない可哀相な赤い蟻だったり(笑)、スウェーデンではフランチャイズ化か進んで郵便局はコンビニやスーパーの中で営業していたり、 フランスでは郵便物を入れてそのまま送れるプリペイド式(郵送料込)の箱にワイン専用箱があったり、スイスでは郵便局のシンボルカラーである黄色いバスが、 郵便物だけでなく人も一緒に乗せるという大切な役割を担っていたり…。
 こんな風に、国の数だけ郵便局の運営方法も販売方法も異なり、その国の人柄まで自然と透けて見えてくるようで、 ぬるまった水に新しい水を注がれたような新鮮な驚きがありました。
この本を通じて、ポストオフィスマニアツアーを擬似体験した私は、夢中になりすっかり時間が経つのを忘れていました。そして切手のデザインだけでなく、 郵便局そのものにもセンスがあり、一つの国の郵便局しか知らなかった私のイメージを“こんなにたのしくていいの!?”とガラリと変えてしまいました。
 近所にある郵便局が、単に事務的な役割をこなすためだけの存在でなく、華やかなポストカードや手紙に添える小さな菓子や雑貨を揃えていたり、 オリジナルキャラクターの郵便グッズを置いていたとしたら…郵便局へ足を運ぶことも、手紙を出すことも一段と楽しくなり、もっと好きになります!
文:横溝智美(よこみぞさとみ)

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