
| 郵便局でめぐる東京の四季と雑学 同文舘出版・2009年発行 |
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| ● 抱腹絶倒! ハプニングと驚きに満ちた東京・風景印散歩の旅 風景印散歩。この言葉が一般的になったのは、2003年発行の1冊の書籍からです。新しい街歩きガイド『風景印散歩 東京の街並み再発見』がそれ。フリーライターの古沢 保さんが、切手収集誌「郵趣」に連載の声を掛けられ、毎月の東京風景印散歩の旅に出るというストーリー。 風景印は全国1万1000局以上で使われている、図入りの消印です。この風景印を集めながら、そこに描かれている名所風物を実際に訪ね楽しむのが、風景印散歩。連載では、毎月1回、編集部M氏と行き先を打合せ、風景印を求めて東京の街を往くことに。銀座、柴又、浅草…。ときに、友人の結婚式があれば、ついでに遠出の風景印散歩(札幌)もしたり、名古屋まで遠征し、当時Qちゃん人気で湧いた名古屋女子マラソンのコースで風景印めぐりをしたり(ヨレヨレになりながらゴールイン)…。 この風景印散歩は、なにより“現地で出会ったさまざまなハプニングの楽しさ”に満ちたものです。初めての街で風景印に描かれた図案の意味を知ったり(朝日新聞旧社屋の朝日ビル内局の風景印には、同社社員だった石川啄木の歌碑が描かれている)、図案に街の過去をしのんだり(新橋局の風景印には、創業時の機関車が描かれている)、新鮮な驚きに満ちています。 そして、編集部員M、M子、H編集長との経費やお土産をめぐるバトルや、散歩に加わったラブラブカップルのツッコミが爆笑を呼び、抱腹絶倒の風景印散歩が展開されていきます…。 ● 1年間で東京の全375局を風景印散歩する野心的な試み このハラハラドキドキの風景印散歩から6年が経ち、古沢さんは新たな風景印散歩を企画しました。それは、東京で風景印を備える全375局(現在は374局)を、1年間で風景印散歩してしまおうという野心的な試み。前回は“気まぐれな楽しさ”を存分に味わったのですが、今度の企画は1年間という制約があり、計算して郵便局を回らないといけません。 そこで、古沢さんは風景印散歩の事前調査にこだわりました。たしかに、現地で初めて知る喜びは貴重なのですが、「充分に調べて風景印散歩をしても、出掛けていくと、まだまだ知らない驚きがあると分かったんです」と古沢さんは言います。 現地の郵便局のロケーションはもちろんのこと、訪れる季節にも注意を払っています。桜・藤・朝顔・梅といった花の盛り、三社祭や花火大会、七夕など、各地の祭と行事、また著名人たちの命日や記念となる日、たとえば赤穂浪士が描かれている泉岳寺駅前局の風景印は、討ち入りの当日(12月14日)に行くといった具合です。 風景印を押してもらう切手にもこだわりました。東京タワーが描かれた芝局の風景印には、東京タワーの切手(20世紀シリーズ)が似合う。「古池や」の句碑が描かれている森下局の風景印には、芭蕉の切手(奥の細道シリーズ)が似合うというわけです。 風景印が駅のスタンプなどと違うのは、やはり数の多さ。そのため、風景印に描かれた題材も実にさまざまで、図案を丹念に見るだけで面白く、また図案に描かれた現地を訪ねて、そこで意外な事実を知り、さらに驚かされる! 病みつきになるはずですね、風景印散歩。みなさんも、古沢さんの本をケーススタディにして、自分の住んでいる街の風景印散歩を楽しんでみませんか? |
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