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外国新切手のなぎさです。
2009.11.13
11月某日。
その日、都内は晴天に恵まれて暖かかったものの、かなりの強風が吹いていました。
翌日から急に寒くなるという天気予報を信じ、それまで使っていた薄手の羽毛の掛け布団を一旦しまって厚手の物を出すことにした私は、しまう前に30分ほど薄手羽毛布団を干すことにしたのです。
うちのマンションは、交通量は多くないものの、一応バスも通る道路と路地が交わる十字路の角にあり、ベランダもフェンスではなくコンクリート壁なので、布団はベランダの内側に物干し竿で干します。そのため布団用クリップは使っておらず、その日も、まあ、30分ぐらいだし、といつも通りに軽く竿に布団を掛けて室内へ戻り掃除を始めました。
すると突然、
どびゅーーーーーーーーーんんんん!
干してあった洗濯物が一斉に同じ方向に水平になびく程のものすごい風が。
嫌な予感がして外を見ると、ない!
たった数分前に干したはずの私の羽毛の布団が跡形もなく消えている!
やばい!落ちたか!?と慌ててベランダの端に駆け寄り、下を覗き込んでも見当たらない。
一体どこへ?と顔をあげた私の目に飛び込んできたのは、10mほど先の電線にきれいに引っ掛かり、明るい陽光を一杯に浴びてハタハタと翻る我が布団の白く輝く姿。
・・・・・・落ちなかったのか・・・・・って、あれ、どうやって取るのよぉ!!!!
即座に携帯電話と電話帳を引っ掴んで外へ。階段の踊り場から一度現場を眺めて電話帳をめくりながらしばし考える。
・・物干し竿で下から突っついてみるか?いや、脚立でもないと無理。そもそもバス通りの真上だから危ないよ。どこに電話?電線だから東電か?でもあれってほんとに電線?電話線なら管轄はNTT?どっちよ?わかんない!とにかく高さがあるから梯子とか、かなり長い道具が必要よね。はしご・・、レスキュー、119番か?!・・いや、布団のレスキューなんてアホ電話されたら迷惑でしょう!どうしよう・・どこに電話・・・
とりあえず布団の下まで行ってみると、かなりの高さがあったので、意を決して生まれて初めて、119番に電話することに。
受付のお兄さんが、
「火事ですか?救急ですか?」
と、会社の避難訓練でやる模擬通報訓練と同じセリフを発したのにはプチ感動。あれって適当に作ったわけじゃないのか。(すみません、総務部)
「すいません!火事でも救急でもないんですけど!・・・」
と事情を説明すると、それなら東電だと、わざわざ電話番号まで調べて教えてくれました。どうやら電話帳の緊急連絡ページに載っている、「停電などの際」の番号でいいみたい。
お礼を言ってその電話にかけたのですが、番号を押し間違えたらしく1度間違い電話。なにをやってるんだと我ながら呆れつつ、再度掛け直してみたのですが、込み合っていて全く繋がらないのです。
仕方がないので電話を切り、こうなったら警察だ!と、人生初の110番。とりあえず、お巡りさんが来てくれることになりました。
右手に携帯、左手に電話帳を抱え、仁王立ちで布団を監視しながら待つこと5分強。
自転車にのったお巡りさんが、無線で話しながら登場。
「・・現場に到着・・布団が電線に引っ掛かってます・・・高さおよそ6m・・・交差点のど真ん中・・・はい・・ちょっと待ってください・・・」
と近くの電信柱の番号などを調べて報告を終えると、私の方に来て
「通報してくれた人?」
「はい!」
「お母さんに頼まれたの?」
「いえ、私のです!(いくつに見えたんじゃ?)」
「東電に連絡したから。ちょっと時間はかかると思うよ」
「ありがとうございます!」
すると、別方向からもう一人お巡りさんが自転車で現れ、布団を見上げ
「どこから飛んだの?」
「ここのマンションの4階からです」
「随分飛んだね~・・」
と呆れ顔をして、またお仕事に戻って行きました。最初のお巡りさんは、ご親切にも自分が見ててあげるから、東電が来たら呼ぶので家に戻っていたらと言ってくれ、内心、東電が来るまでお巡りさんと一体何を話せばいいのか思案に暮れていた私は、ありがたくお言葉に従って家を戻りました。
とりあえず、すでに乾いた洗濯物がこれ以上飛ばないように取り込んでいると再び、
どぴゅーーーーーんんん!・・・
どごぉおおおおおおおおーーーーーんんん!!!!!
と、前よりすごい風が。
もしや、と思って電線をみると、ない!
さっきまでハタハタしていた私の布団が消えている!!
また慌てて外に飛び出すと、お巡りさんが私の布団を抱えて無線で連絡中。
駆けつけた私に
「落ちてきたよ。風でまくれ上がって、もう1回吹いたら落ちるかな~と思ってたら、そのまま落ちてきた。よかったね。」
と、布団を手渡してくれました。
そしてお礼を言うと、何事もなかったかのようにまた自転車に跨ってお巡りさんは去っていきました。本当にありがとう!お巡りさん!!
無事手元に戻った布団は思ったほど汚れてもいず、ちょうど30分程度気持ちよく干されていたおかげで、フカフカの絶妙な干し具合。カバーは翌日洗濯することにして、布団本体は引き出しに入れて当面の謹慎処分。
しかし、恥をかいただけで、結局私は布団が空を飛んだ雄姿と、くるっと1回転して見事に着地する決定的な瞬間のどちらも見逃していることが内心ちょっと残念。
でも、下手に落ちて車やバイクの前面を塞いでいたら事故になっていたかもしれず、お年寄りや子供の上に被さって、転倒して怪我でもさせていたら大変だったので、電線に引っ掛かったのはむしろ不幸中の幸いでした。
マンションにお住まいの皆さま。強風時の物干しには、くれぐれもご注意を!
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