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Vol.4【オンデ・オンデ:黒糖入り団子モチ】
2009.09.26

9月の頒布品
グルジア2009年3月20日発行ブドウ一般価格1,750円
ガーナ 2009年3月31日発行 ガーナの野菜 一般価格 860円
インドネシア 2009年7月6日発行 伝統料理 連刷 一般価格 410円
ネビス 2009年3月26日発行 農業祭15年 一般価格 680円
サントメプリンシペ 2009年3月31日発行 サルとフルーツ 連刷 一般価格 1,350円
シンガポール 2009年7月17日発行 デザート 一般価格 630円
チュニジア 2009年6月5日発行 果物 一般価格 660円
チュニジア 2009年6月5日発行 果物 小型シート 一般価格 680円
★トピカル頒布会では、一般価格の合計金額より5%割引してお届けしております。


頒布品に同封のご送品案内書を見て、まず気になったのがネビスの「農業祭15年」。
旅先で農業関連のイベントに何度か遭遇したことがあるが、そこではいつも珍しい作物にお目にかかることができ、地元ならではの料理にもありつけた。運がよければ、安くて新鮮なお土産がゲットできるのも魅力のひとつだ。

ネビス島は、カリブ海の小アンティル諸島北部に位置する円形の火山島。
国名はセントクリストファー・ネビス。
1983年にセントクリストファー島と連邦を組み、英国女王を元首とする立憲君主国として独立した。
しかしおもしろいことに、面積262 km²の小さな国でありながら、切手はセントクリストファー島(面積168km²)とネビス島(面積94km²)が別々に発行している。

さて、ネビス島の農業祭はどんな様子なのか切手で拝見。



苗木の説明をしている(?)人がいる。

どんな実がなるのか知りたいけれど……、日本での栽培はどうなんでしょうか。気に入って悩むことになってはいけないので早々に退散。



囲いのなかで子ヤギがくつろいでいる。

カリブ海の島々ではヤギの肉をよく食べるらしい。煮たり焼いたり、メニューもいろいろあって観光客にも人気があるという。
生きたヤギを見てしまうと、どうしてもかわいそうな気がしてしまうが、おいしそうに見える人もいるんでしょうね。



南の島らしく、トロピカルフルーツが豊富に並んでいる。

何種類かの柑橘類、スターフルーツ、青マンゴー、パイナップル、バンレイシ(釈迦頭)、たぶんグアバ(バンジロウ)、パンの実とおぼしきものも。

丸っこいバナナのように見えるのはプランタンだろうか、それともやっぱりバナナ? 



各種加工品も所せましと並んでいる。

乾燥フルーツやジャム、ソースの類だと思うが、ルーペで見ても字がぼやけていて読めない。何の加工品だか分からないのはちょっと残念。

やっぱり行きたくなってしまった。農業祭に、ネビスに、そしてカリブ海諸島に。
いつの日か訪ねることができたなら、思いっきりトロピカルフルーツを食べようと思う。

今月の頒布品は、サントメプリンシペとチュニジアも果物が登場している。
グルジアもいろんな種類のブドウが図案になっていて、味比べをしてみたくなる。
味比べといえば、ガーナの白ナスにも興味がある。醤油や味噌、そして洋風、中華となんにでも合うナス。ガーナではどのように調理するのだろうか。
それから、インドネシアの「伝統料理」、エビとテンペの煮込みが気になる。
テンペをインドネシアの納豆という人もいるが、納豆のような癖がないので扱いやすくて好きだ。
でも、テンペを煮込料理にしたことはないので、シンガポールの「デザート」がなければ、今月注目したい切手には、インドネシアの「伝統料理」を選んでいただろう。

そう、今月の注目したい切手はシンガポールの「デザート」。
頒布品を取りだして並べてみたら、あまりのカラフルさに目が釘付けになってしまったというのがその理由。
切手の中のデザートは、食欲を刺激する以前に豊かな彩りで他の切手を圧倒する。

<これといった見どころに乏しいシンガポールだけに、食はハイライトの一つだ。>
と、何かで読んだことがある。
値段は安いが衛生的、味は世界トップクラスの美食の国だという。
そして、お菓子は和菓子と似ていて日本人には受けがいいらしい。



2ND(無額面・第2種用)のオンデ・オンデ(Onde Onde)は、ココナッツ風味のモチ団子。
額面65¢のアンクー・クエ(Ang ku Kueh)は、緑豆の餡を薄皮モチで包んだもの。


額面80¢のラピス・サグ (Lapis Sagu)は、ココナッツ風味のういろう。
額面$1.10のMithai(ミタイ)は、牛乳ベースの練菓子。

と聞けば、味も食感も容易に想像できるし、確かに多くの日本人の口に合うだろうと思う。

しかし、シンガポールを旅行した友人が、

「おっそろしく派手な色で、ゼリーとか豆とか果物とかコーンとかアイスクリームとか、とにかくなんでも入れちゃえ状態で最初は食べるのが怖かった」

と表現した、カキ氷のアイス・カカン(ice kacng)1ST(無額面・第1種用)のように、日本人にはない色彩感覚に、一瞬たじろいてしまうというのもホントらしい。



シンガポールの伝統的なお菓子の多くが和菓子と共通した食材を含むだけに、日本人はお菓子の説明から馴染みの和菓子に似せてイメージを作り上げてしまうのだろう。
だから、「アンクー・クエは青豆餡入り薄皮モチですよ」と言われて、運ばれてきたものが真っ赤なお菓子であることにビックリし、「ココナツ風味のういろうか、それならこれにしよう」とラピス・サグを注文して、出てきたお菓子が濃い緑色と紅色の鮮やかなコントラストのお菓子であることに混乱してしまうのかもしれない。

でも、そんなカルチャーショックこそが、初体験の醍醐味だと思う。
ドキドキしながら、未知のものを口にする。
う~、おいしい。最高に幸せ!
もし、口に合わなくてもそれはそれで愉快な体験となる。

シンガポールの「デザート」に関していえば、馴染みの材料を使ってグルメな人々が創り出したデザートだ、絶対にマズイはずはない!
と、思う。

初めて見るアイス・カカンに唖然とした友人も、
「コワゴワだったけど、食べたらサイコーにおいしかった。結局帰るまでに3回も注文したよ」
と笑っていた。
たぶん、初対面の驚きを克服できれば舌も心も幸福感で満たされるのだ。
シンガポールの「デザート」が無性に食べたくなった。
そういえば、ここ何年もういろうを食べていない。
ラピス・サグに挑戦してみようかな……。

いや、ちょっと待って、オンデ・オンデはどうだろう。

オンデ・オンデ、食べてミタイ、食べてミータイ。
それよりアンクー・クエ、クーエ、クエと、カカンがいうよ。


実は、さっきから妙な調子で↑の歌に頭を占領されてしまっている。
デザートの名前がどれもおもしろいので、覚えようと何度も切手を見つつ確認していたら、いつの間にか無意識に作った歌が頭の中をグルグルと回りはじめたのだ。

オンデ(Onde)とはマレー語で<丸い>という意味だという。
つまり、オンデ・オンデとはおいしさ二重丸ってこと!?

オンデ・オンデは、
一口大のコロっとした草モチで、モチの中にはパームシュガーまたは黒砂糖が入っている。口のなかに放り込んでムニュと噛むと、中からトロ~リとろけでた甘味が香ばしく口の中に広がるお菓子らしい。
ぐっと心を掴まれてしまった。

味も食感もなんとなく想像できる。おいしさ二重丸に間違いない。
好きなタイプのお菓子だ。
シンガポールの「デザート」、最初に作って食べるのは、オンデ・オンデに決まり!

simple recipe
オンデ・オンデ:黒糖入り団子モチ

①ボウルに白玉粉と抹茶適量を入れて混ぜ、水を少しずつ加えながら耳たぶほどのやわらかさに練る。
②黒砂糖のかたまりを①で包み込んでひと口大に丸め、沸騰したお湯にいれて、浮き上がってきたら取りだす。
③バットなどに塩適量を混ぜたココナッツフレークを広げ、その中に②を転がして均等にまぶす。
*本格的なオンデ・オンデの緑色はパンダンリーフという植物の色だそうです。

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