こうして、明治9~12年(1876~79年)にかけて、5厘から50銭までの17種類の切手が発行されました。長方形の枠の中に、楕円形が組み込まれたデザインは、この切手が発行された明治時代中期、ヨーロッパ各国で、切手をはじめ、各種ラベル、食料品や石鹸といった商品パッケージのデザインに多数用いられていた、言わば、流行のデザインでした。そして、「大日本帝国郵便」とその英文“IMPERIAL
JAPANESE POST”が表記され、欧米の切手のように、どこの国の切手なのかが、はっきりと分かるようになりました。また、楕円の外側四隅に、「車輪」や「スクリュー」、「気球」などを描いたものもあり、欧米に近づこうという、この時代の文明開化の風潮、殖産興業政策の機運を感じることができます。ちなみに、この「旧小判切手」の12銭は、世界で最初に「気球」を描いたものです。