
復刻版 さらば日本国有鉄道 世界文化社刊
115年の「国鉄」の歴史を貴重な写真と文献で辿る〝国鉄事典〟
![]() |
男の子はみんな鉄道が大好きだ。大人になってもそれは変わらない。ただし、
“鉄ちゃん”まではなれないよなあと、多くの人が思っていることだろう。こどもにせまがれ、いっしょに電車を見には行っても、わざわざ鉄道本なんてねえ…。 ところがどっこい、この本「復刻版 さらば日本国有鉄道」は、そうしたマニアック本とは訳が違う。 むしろ、“素晴らしいビジュアルとさまざまな逸話で綴る日本の鉄道史”と言うべき本で、国鉄が民営化された昭和62年(1987)、 その別れを告げる記念アルバムとして刊行。以後、JRとなって20年目の今年、復刻版が刊行されたというわけである。 巻頭から目が奪われる。日本の四季折々を走る、時代もさまざまな車両たち。黒煙をあげるSL、鉄橋を走るローカル線のディーゼルカー、 闇を疾走するブルートレイン…。ページをさらにひもとけば、明治5年(1872)の鉄道開業、官鉄私鉄競合時代や全国的な鉄道国有化から、 ローカル線をめぐる政治家の暗躍、太平洋戦争を経て、復興〜夢の新幹線へと、近代を駆け抜けた日本鉄道史に感激! もちろん歴史好きにもおすすめしたい1冊である。 このほか、国鉄の車両代表形式一覧や各種鉄道コレクション(切手もあり!)がカラーで紹介され、 読み終わると“鉄ちゃん”も悪くないとつい思えてくる、ミイラ取りがミイラになりそうな本なのである。 |
![]() |
|