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切手が伝える 仏像 ‐意匠と歴史‐
2009.05.23
仏像がよくわかる!
300点以上の切手を使って仏像をビジュアル解説。
仏像を観る愉しみを広げ、仏教の流れもよくわかる
異色の仏像ガイド決定版!


内藤陽介著

切手が伝える 仏像 ‐意匠と歴史‐ 表紙
 現在、東京国立博物館で「国宝 阿修羅展」が開催中。いま、仏像がたいへんなブームを呼んでいます。そんななか、タイミング良く、仏像切手で仏像を語る本が出版されました。著者は、郵便学者として著名な内藤陽介さんです。

 切手収集家にとって、実は仏像は親しい対象です。といのは、我が国の普通切手には、多くの仏像が描かれてきたからです。日本切手に最初に仏像が登場するのは、太平洋戦争前のこと。昭和切手の1円に鎌倉大仏が描かれています。そして、戦後になると、10円の法隆寺観音菩薩像、50円の弥勒菩薩など、数々の仏像が普通切手に描かれ、日常の手紙の顔ともなってきました。
切手が伝える 仏像 ‐意匠と歴史‐ 中面  しかし、仏像が切手に描かれているのは、日本だけではありません。それはそうですよね。仏教はインドに生まれ、ほかのアジアの国々に広まっていったのですから。そして、その土地ごとに固有の仏像が作られてきました。

 内藤陽介さんの「切手が伝える仏像 -意匠と歴史-」を読むと、アジアには、とてつもなくたくさんの仏像切手が存在し、それぞれに個性的民族的であることを教えられます。

 内藤さんは、そうしたアジアの仏像切手を取り上げ、その意匠と歴史を語っていきます。
 まず、第一章「仏像以前」では、菩提樹や仏足石など、象徴として表現された釈迦を切手で紹介。ここではインド、タイ、セイロンなどの仏像切手が中心ですが、それ以後はさまざまな国の切手が登場してきます。

 第二章は、釈迦牟尼仏に焦点を当て、その苦行の人生を追った諸仏像を切手で案内します。以下、第三章「如来と菩薩」、第四章「密教の仏像」、第五章「天部諸尊」と、仏像の階級別に語り、さらに補-1として「羅漢および高僧の像」、補-2「神仏習合の尊像」が加えられます。

 登場する切手発行国は、ラオス、日本、韓国、中国、ネパール、アフガニスタンと広がっていき、さまざまな国の多様な仏像世界に導かれる思いがします。

 仏像ファンならずとも、切手収集家にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
切手が伝える 仏像 ‐意匠と歴史‐ 中面

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