
| ★郵便学者 内藤陽介の人気シリーズ 待望の最新刊★ 切手シリーズの流れを汲む、年賀切手の"読む事典"としてぜひお求めください。 ■内藤陽介・著 ■日本郵趣出版刊 ■A5判/256ページ |
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| 誰もが知ってる“お年玉” 切手の誰も知らない人間ドラマ もうすぐお正月。元旦の朝の楽しみといえば、なんといっても年賀状。数年顔を合わせていない知人も、年賀状をもらうと、なんだか実際に会った気分になります。 現在のお年玉つき年賀はがきは、昭和25年(1950)用から始まり、日本郵政最大のヒットになりました。やはり“お年玉”という庶民的な楽しみが受けたのでしょう。 で、気になるのは、景品が当たっているかどうか。毎年、1月15日には景品抽選会が行われ、ネットや翌日の新聞に掲載された番号を年賀状一枚一枚と引き比べるのは、もはや国民行事と申せましょう。運が良ければ3等が当たることも。でも、運がなくても、たいていの年は末等の年賀小型シートがもらえるものです。 * 前書きが長くなりましたが、郵便学者・内藤陽介さんが、シリーズ解説・戦後記念切手の別冊として、「年賀切手」を執筆されました。内藤さん曰く、「誰もが知ってる“お年玉”切手の、誰も知らない人間ドラマ」。 実際、年賀小型シートを知らない日本人はいないでしょう。必ず、一度は目に通したことがあるはず。でも、小型シートとは別に「年賀切手」が発行されていることは、切手収集家以外には意外と知られていません。 本書の冒頭は、戦後の「年賀切手」が辿った数奇な生い立ちから始まります。実は、お年玉年賀はがきの景品として、最初に「年賀小型シート」が考えられ、その後付けとして「年賀切手」が発行されたという経緯があるのです。郵政にとって長い間、年賀小型シートは花形なのに、年賀切手そのものは継子のような扱いでした。これが先ず、ひとつめの人間ドラマ。 次いで、年賀切手に登場する「郷土玩具」を巡っての人間ドラマも見逃せません。「郷土玩具」といっても、ひとつひとつを探ってみると、どれにも人間臭いドラマが待ちかまえていました。 たとえば、昭和60年用年賀切手のの図案になった「作州牛(さくしゅううし)」。郷土玩具というと、古くからのものと思えば、さにあらず。作州牛は地元の開発に合わせて作られたという新しい郷土玩具なのです。ところが、国体と植樹祭で、昭和天皇が二度もお買上げになられたことから大ブレークしているのですね。そのうえ年賀切手の題材にまでなってしまうのですからラッキーです。 一方、昭和36年用年賀切手の「赤べこと金のべこっこ」のうち、岩手金のべこっこは、故鈴木善幸の(郵政)大臣切手。年賀切手の図案決定を伝えるべく、大臣官邸を訪れたところ、「金のべこっこ」が飾ってあり、これも図案に組み合わせてくれとの指示。典型的な大臣切手といえます。本書には、このほか、「へえー!」っという実に人間臭い年賀切手の話が満載されています。 さて、あなたの生まれた年の年賀切手のウンチク話は、どんなでしょうね。今年のお正月は、コタツとミカンと《年賀切手》で、のんびりしてみませんか? |